
退去後、物件購入後の空き部屋は、どうしても経年劣化等で、床、クロスの張り替え等が必要となります。 どうせ張り替えるのであれば、調和の取れた印象に残るカラーリングを選定し、内見した方がワクワクするような好印象デザインを提供するべきです!
好印象デザインが、内見した方に、家賃を下げることなく、部屋を気に入ってもらう要因となります。
また、色彩を変えるだけなので、基本的に追加費用は発生しません。 量産クロスから数多くの色味のあるアクセントクロスに変更した場合であっても、㎡単価200円程度のアップなので、費用対効果の高いグレードアップと言えるでしょう。
お金をかけずに選ばれる部屋を作ることが最も意識しなければいけないポイントです!
【カラーデザインで意識すべきポイント】
ここで、カラーデザインの意識するべきポイントにつて、お伝えします。
このポイントを抑えていないと、部屋の印象がぼやけたり、ちぐはぐなイメージになる部屋ができてしまいます。 注意が必要です。
1 全体イメージから色彩の配色を決める。
住み心地のよい、好印象を与える居住空間を作るためには、色(カラー)の選択、その配分が重要となります。
どこに何色を、どれぐらいの分量を、どういうタッチで使うのかについては真剣に熟慮するべきです。
そのためには、インテリアデザインの基本的な考え方を理解しておく必要があり、その考え方をベースにして、色を選択、そして、配分していくことが重要なポイントです。
カラーコーディネートの世界では、居住スペースで利用する色を、ベーシックカラー(基調色)、サブカラー(協調色)、アクセントカラー(強調色)の3色に分けて、配分するのが最もポピュラーな方法です。
■ベーシックカラー■
ベーシックカラーはベースとなる色で、全体に占める割合は70%となります。 居住スペースの中では最も広範囲の色彩となります。
色の占めるボリュームが大きいため、空間全体の雰囲気を作り出します。 なお、壁や天井、床などの大きな面積に配分します。
■サブカラー■
サブカラーは、部屋のイメージを形作る印象に残りやすいカラーを選択します。
全体に占める割合は、全体の25%を目安にし、柱やハリ、木部などの一般的に目につきやすい部分に配色します。
■アクセントカラー■
アクセントカラーは、部屋全体を引き締めたり、変化をつけたり、インパクトを与えるための色です。 全体に占める割合は5%で、強く印象に残る色とし、サブカラーとは明るさや色味が対比するようなものを配色します。 居室の一部分、キッチンの扉、トイレの一部などに使用します。
以上のように、ベーシックカラー、サブカラー、アクセントカラーの3色をバランスよく配分することにより、住み心地のよい、好印象の部屋を形作ることができます。
2 暖色系・寒色系の色を効果的に利用する。
■暖色系■
赤、オレンジ、黄色などの暖色系は、膨張色、進出色と呼ばれ、実際よりも大きく前にせり出して見せることができます。
そのため、居住スペースが実際よりも狭く感じますが、日当たりの悪い部屋では暖かみを与える効果があります。
■寒色系■
青、青緑、青紫などの寒色系は、収縮色、後退色と呼ばれ、実際よりも引っ込んだ印象を与えることができ、部屋を広く見せることができます。
ただし、部屋が寒々しい印象となりますので、日当たりの良い部屋で使うべきです。
このように、カラーデザイン1つで、180度印象を変えることができ、落ち着きのあるナチュラル系の部屋にしたり、ゴージャス感を醸し出す都会風の洋室にすることが可能です!
もし、インテリアデザインを用いたリフォームについて、質問等があれば、相談にのりますので、気軽にご連絡ください。
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